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4/19     アカネの話



 

ちょうど2日前(48時間前)、アカネ、癲癇の様な痙攣を起こしました。

だんだん年をとって、いろいろな新たな問題が起こっても不思議ではない年齢

ですから、「わーっ、ついに来るべきものが来たかな。」と暗くなりました。



意識がある痙攣で、数分で収まり、更に数分の興奮の後には、平静に戻りました

ので少し安心しました。今は、もう近いうちには起こらないようにと祈る日々

が続くのでしょう。


ネットで調べて見ると、原因にもいろいろなことが考えられ、対処もこれといった

方法が見つかりにくそうです。


昨年の健康診断の際の麻痺発症の件もあり、病院のいろんな検査でストレスも与えたく

ありません。年齢からすると脳腫瘍などに起因することもありそうですが、嫌な

思いをさせて検査して、腫瘍が見つかったとしても、今手術をすることなども

考えられませんし、年齢を考えると検査や治療などで頻繁に通院することも

アカネにとっては幸福とは思われません。


しばらく様子を見て、そのうち定期健康診断を兼ねて、1-2時間程度の最小限の時間

で出来る検査項目だけで対処しようと思っています。




何か、無性にアカネが愛おしく思えてきました。



今回は、長くなりますが、アカネのことを皆さんに紹介したくなりましたので

お付き合い下さい。





・・・アカネさんのこと・・・


アカネは1999年10月、2歳半(推定)で我家にやって来ました。

当時の顔は こんな顔。

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顔も細く、今と比べると別犬ですよね。


アカネさんのエピソード


<水が怖い>
当時は水が怖かったですね。海の水には足首が浸かるだけでもダメで、

海面から突き出た握り拳ほどの小さな岩の上に4本の足を揃えて乗せ

水から逃れようとするほどでしたね。先住犬のネネが対照的に水が大好きで、

毎週土日には海へ行っていましたので、ネネには天国、アカネには地獄

だったんでしょうね。


今ではお腹が水に浸かる程度までなら平気になりましたが。


<遠ぼえ>
町の防災放送から聞こえてくる毎日の夕方5時の時報に反応して毎日遠吠え

するのですが、散歩中などで1匹だけの時は長く続くきれいな遠ぼえが出来る

のですが、家にいてネネとの合唱になると、急に音程をはずします。

「ウオーーーーーー」ではなくて、「ウオ、ウオ、ウオオオ、ウオー、ウオ、ウオッ」

のように、ネネの長く続く遠吠えに引っ張られて、自分のリズムで遠吠えが

出来ませんでした。音痴の私には良く理解で来ました。犬にも音痴がいることを。


11歳を過ぎた頃から何故か遠吠えを全くしなくなりました。


   ・・・アカネ写真館 4歳のアカネ・・・

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<野性味>
人間には全く従順で、吠えたり唸ったりしたことがただの一度もありません。

誰にでも懐くほうですし、犬に対しても、誰とでも仲良く遊ぶというほどでは

ありませんが、ほとんどの犬とケンカせず普通に挨拶できます。相手に

うなったり、吠えたりしたことは全くありません。アカネの生涯でただ一匹だけ、

近所に住む白い顔のボーダーコリーには2度ほど首筋を突然かまれたことがあり、

以降、その子の家の前を通りかかり、その子がフェンスの向こう側にいると、

ワナワナと体中を震わせながら低い声で唸り続け、今にも突進し仕返しに

行こうとするので、道を変えなければ収まらないことが何度かあったくらいです。



と言うことは、まさにペットらしいペットで、野性味なんか全く無いように

思われますが、これが大違い。鼻が利き、敏捷で運動神経が良く、捕食能力に

優れ、食べられるものの範囲が広く、可愛い顔をしている割には、野生で

生きていけるのではないかと思われるほどのサバイバル能力を持っていました。


 
   ・・・アカネ写真館 6歳~8歳のアカネ・・・

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家に来て当初、不幸な事件があり、猫を一匹かみ殺しています。

我家に来て、まだ日も無い頃、アカネネママが散歩させている時、運悪く転んで

リードを離してしまいました。その場所は近所で、「猫屋敷」と評判の、

野良猫に餌付けをして複数の猫を飼っている御宅の前でした。その猫の中に突進し、

逃げ遅れた猫と言うより、多分群れのボスで、アカネの体型(当時13Kg程度)

を見て、毛を逆立てた威嚇で追い払えると思った雄猫が立ちふさがり、犠牲に

なりました。

アカネネパパはその現場に居なかったので、状況は全くの推測ですが、その後の

アカネと猫の接触時の反応などを考えると推測どおりのことが起こったんだと

考えています。


というのは、その後もアカネネパパとの散歩中、野良猫がたむろしている場所を

通過するときなど、ボスらしき猫が、仲間が多くいて強気になっているせいか、

アカネが強く見えないためか、アカネの姿を見かけても逃げず、アカネの前に

立ちふさがることがありました。アカネネパパは、そう言っても、もっと近づいたら

当然逃げるだろうと思って、ほんの10cmくらいアカネのリードを緩めました。

それで接近に恐れた猫が脱兎のごとく逃げ、問題が解決するはずでした。



ところがアカネの素早さは猫のそれを上回っていました。ほんのちょっとのリード

の緩みを利用して、全く猫が逃げる暇もなく、次の瞬間には猫の胴体を咥えていま

した。猫だって俊敏な動物ですし、正面からくる犬にやすやす咬まれるわけは無い

はずでした。まして、アカネはそれほど大きな犬ではなく、口だって動いている

猫の胴体を瞬時に咥えられるほど大きくない、はずでした。



焦りましたよ。どうやってアカネの口から猫を逃がすか。これは経験のある人に

しか分りませんが、咥えた食べ物を取り上げるのとは全く違います。アカネの

マズルを押さえて、口をこじ開けて猫の体を解放するというのは、出来ないんです。

生きてる獲物を捕らえた犬は首を激しく左右に振りますし、猫は猫で、鋭い爪を

一杯に伸ばした4本の足をあらん限りの力で振り回して抵抗して逃れようとします。

猫を触ろうとしたら、両手が猫の爪でズタズタに引き裂かれるでしょう。



前に廻ると猫の爪にやられると瞬間的に判断して、アカネの後ろ側から首輪を

激しく揺すって、ようやく猫を逃がしました。すっ飛んで逃げていきましたので、

傷はそう深くなかったと思います。


    ・・・アカネ写真館 9歳のアカネ・・・

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更にもう一回、夜の散歩の時にも似たようなことがありました。アカネが3段くらいの

石垣の上に前足をかけて、近くに置いてある建築材料の付近の匂いをしきりに嗅いで

いました。猫が「いた」のかなー、と考えて好きにさせていました。次の瞬間、

物陰から猫が飛び出し石垣の下に飛び降りて逃げていった、と思ったら、アカネが

空中で猫をキャッチしもう咥えていました。飛び出した瞬間に咥えるなど、猫より

敏捷です。この時も前回と同じように逃がしたのですが、これから先アカネが猫に

関心を示さなくなる2~3年後まで、散歩の時猫の姿を見かけると要注意でしたね。



幸か不幸か、同じ場所では、前にはアカネを甘く見て、道を譲らず、逆毛を立てて

しきりに威嚇していた猫達が、「あいつは見かけによらず凶暴な奴だ」といううわさが

猫達の間に広まったのか、アカネの姿を見かけただけでみな姿を隠すようになったので、

前のような接近による危険はなくなりましたが。(冗談じゃなくて本当なんですよ)



他に、2羽の鳩が家のベランダで羽根をむしられて死んでいたことがありました。

どうやったのかは、見ても居ませんし、想像も出来ません。アカネがやったのかも

明らかではありませんが、当時一緒にいた老犬のネネに鳩を捕まえられるわけも無く、

アカネの仕業に違いありません。しかし、鳩はフェンスの上に留まり、ベランダの床に

降りて来ることもあまり考えられませんので、どうやって捕まえたのでしょうか。

いずれにせよ、そーっと忍び足で近寄り、一気に飛びついたのでしょう、相当な野性的

狩猟能力ですね。



他にも、葉山の山や、山に近い公園などでは、リスやウサギ(棄てられた飼い兎が野生

化して繁殖したもの)がいて、山道を歩くときなど、アカネがこれらの小動物を捕まえ

ることのないよう、私が先に遠目に見つけてアカネの狩猟を妨害するなどしたことが

よくありましたね。平地にいるリスやウサギの動きを見ていると必ずしも賢い動き方

でもなく、トップスピードのアカネの敏捷性からすると捉まえてしまう可能性も大だったと

思いましたので。


まあこういった狩猟能力の発揮も、最初の2~3年で治まり、その後は狩猟本能も影を

潜めましたね。



   ・・・アカネ写真館 10歳のアカネ・・・

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そうそう、野性味といえば、こんなことがありました。

数年前、セミが大繁殖した夏がありました。この時の夏、アカネは孵化したばかりのセミを

100~200匹食べたんではないでしょうか。夜の散歩で、アカネのお気に入りの公園に

行き、ちょっとの間自由行動にしますと、あちこちなにやら探しています。アカネの趣味の

一つにボール探しがあります。見つけると、散歩を途中で切り上げ、大事な宝物のように

ずーっと咥えたままで家まで大急ぎで帰ります。だからその時もいつものようにボール探し

かと思って気にも留めずに、自分は柔軟体操などやっていました。



いつもは毎回散歩の方角を変えるのを好むアカネなのに、その夏は毎日その公園に行きたがり

ます。どうしたことかと遠目に観察していましたら、なにやら時々口を動かしています。

「わっ、何か訳の分からない物をたべているなあー。」と少し気味悪く思いましたが、時には

草を食べたり、子供達が落としていったお菓子などのカケラを食べることもありますので、

それでもそれほど気にしませんでした。そういうことが続いたある日、「いや、これはちゃん

と見てみなくては」と思い、良く観察すると、木の幹の表面に多くの足らしきものが蠢いていて、

「わっ、気持ち悪!」と思った瞬間、アカネがパクッと食べてしまいました。「えっ、こいつ

トンでもないものを食いやがった!」と思ってあたりを見回すと、あちこちの木で同じように

白く蠢くものが居ました。気持ち悪さを堪えて良く観察すると孵化したばかりのセミでした。

セミは孵化したばかりは真っ白で、数時間たってあのセミの茶色になるんですね。「うわっ、

このゲテモノ食いめ」と思いましたが、良く考えて見ると、人間も脱皮したばかりの蟹を、

ソフトシェルクラブと言って好んで食べていますよね。あれと同じで、多分犬にとっては

美味なんでしょうね。


以降、その公園に行くのは私の足が遠のきましたが、それでもその夏は前述の数くらいは

食べたのではないでしょうか。翌年以降もアカネはその公園にいそいそと行きましたが、

その年だけのご馳走だったみたいで、翌年以降殆ど見かけることは無くなりましたね。



どうです、いずれにせよ、アカネの野性ぶりがご理解いただけたでしょうか。


   ・・・アカネ写真館 12歳~13歳アカネ・・・

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<アカネ風挨拶の仕方>

アカネが散歩中に出会う犬のうち、気に入った子に対するとても風変わりな、他の子には

見られない挨拶の仕方があります。相手が男の子の場合がほとんどですが、相手の子が

アカネのお尻の匂いを嗅ぎにきたとき、嗅がせるような風をして、突然「お尻パンチ」

を食らわせます。お尻ごと相手の顔面へ「尻回し蹴り」のような感じでバーンと

ぶつけていくのです。相手がびっくりして驚いたり、ワンワンと抗議すると、また

嗅がせる振りをして、油断したところを、またバーンとパンチします。

相手の飼い主さんは皆「アカネちゃんのお尻パンチ」ということで、親愛の行動として

歓迎してくれています。


<ボール集め>
前述したように、公園などに行くとボールを延々と捜します。近場の公園なら、見つけると

咥えたまままっしぐらに家に帰ります。家に戻ってしまえばそのボールにはそれほど執着は

見せません。

遠くの公園の場合は、咥えたまま家に帰るのは疲れるのか(1,2度持ち帰ったときにあごが

疲れたんでしょう)、その場で埋めます。誰かが無くしたボールならそれで良いのでしょうが、

時にはそれで遊んでいる男の子のボールを拾い、埋めようとします。その子も飼い主さんも

大目に見てくれていますので、一応埋め終わって、関心が他に移ったところで、アカネネパパ

が掘り起こし、飼い主さんに返すということも良くありました。アカネにとって「捕獲」行動が

目的で、収穫物そのものにはあまり関心が強くなさそうでした。



  ・・・アカネ写真館 現在のアカネ・・・

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あと、なんといってもアカネの特徴は、アカネネパパ命名の「駆け足ロング散歩」です。


結構早足、時には走り、ちょっと立ち止まってほんの少し匂い嗅ぎをしたと思ったら、また速歩。

この繰り返しで、5Kmを1時間で散歩します。道草がほとんどありません。ハスキーの血

なのでしょうか、物(この場合、私)を引っ張って走ること、そのものが楽しいようです。

時には7Kmも歩きました。アカネネパパ、運動量十分で、太る心配が全くありません。





さてさて、アカネネパパの昔話に長らくお付き合いいただいてありがとうございました。


皆さんにお話を聞いていただいただけで、少しスッキリするような気がします。


アカネの変遷を一連の写真で見ると、こうなります。


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顔が随分変わっていますでしょ。まるで別犬。


昔と今を並べると、こんな感じ。

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アカネネパパの頭の中のアカネのイメージはこの13歳のイメージです。

2歳の時の写真って、「こんな犬、うちにいたっけなー。」という感じです。

ちょっとづつの変化って、恐ろしいもので、頭の中では、昔っから

アカネは今のような顔をしていたというような記憶しかありません。


犬って、年を経るほど美犬になるものなのですね。



また近いうちに、近況報告させてもらいますねー。


by akanenepapa | 2012-04-19 20:10 | アカネ


アカネとネネの家に溶け込んだ保護ワンコの日々


by akanenepapa

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